秋になるとハノーヴァーではブレーゲンヴルスト(子牛の脳みそのソーセージ)とカスラー付きグリューンコール(チリメンキャベツ)Grünkohl mit Bregenwurst und Kasseler が名物。チリメンキャベツにタマネギ、胡椒、塩、ラードを加えて鍋で煮る。ブレーゲンヴルストは別の鍋で茹で上げる。最後にチリメンキャベツにマスタードで味付けをし、ソーセージと塩茹でのジャガイモを付け合わせて、どうぞ召し上がれ。
ポテトスープ・ア・ラ・皇帝ヴィルヘルム Kartoffelsuppe ・la Kaiser Wilhelm は典型的なベルリン料理。しかし滋養たっぷりのこのスープは、ジャガイモだけではなくて香辛料やパセリ、ニンジンが独特の味わいを出している。裏ごししたマッシュスープには最後にスライスした塩漬け肉やソーセージを入れて温める。
ベルリン独特の肉料理はマッシュしたグリーンピース付きアイスバイン Eisbein mit Erbsenpüree。最初のアイスバインは100年ほど前、ゲルリッツ駅の小さな酒場で出されたものと言われている。今ではアイスバインは煮たり、炒めたり、オーブンで焼くか塩漬けにして味わう。
1857年、柔らかい皮に包まれてヴァイスヴルスト Weißwurst(白ソーセージ)が誕生した。誕生の場はマリーエンプラッツにあるレストラン「永遠の灯火 das Ewige Licht」。発明物語がよくそうであるように、白ソーセージも偶然がきっかけだった。レストランの肉屋でソーセージ調理人のゼップ・モーザーが「ソーセージを焼きそこなった」のだ。つまり手違いがもとで、かの世界的に有名な逸品ができたのである。モーザーが新発明の白ソーセージを常連客に出したところ、皆がおいしそうに何度も舌鼓を打った、と言われている。
ミュンヘンのもう一つの名物は豚の膝肉のムラサキキャベツ、センメルクネーデル(ゆで団子)添え Schweinshaxe mit Blaukraut und Semmelknödel。四人前の作り方は次の通り。小さめの豚の膝肉四本に塩、胡椒を擦り込む。それを皮をむかないままの玉ねぎとともにフライパンに置き、一時間ほど焼き込む。表面がカリッと仕上がるように、時々肉汁をかける。焼いている間に、ムラサキキャベツを準備するが、タマネギ、豚のラード、香辛料一袋、果実酢、クランベリーで独特の味を出す。ムラサキキャベツは25分間、静かにグツグツと煮込む。膝肉とムラサキキャベツにゆで団子を添えて出来上がり。